レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
心の変化[2]
タケ「ムーン!ここは俺一人でやるわ。無理すんな!!」
ムーン「貴方だけじゃ悲惨な結果しかならないわ!」
タケ「ちっ…それなら足ひっぱるなよ!仮に死んでも文句はいわさへんで!」
ムーン「わ、分かっているわよ!!これでもくらいなさい!イオ!!」
しかしムーンの呪文はホークマンしか命中していない。パピラス達は速攻でムーンに襲い掛かる。
ムーンの判断能力が高いおかげか難なく回避する。−−−−−−が、やはりよろめいたため体制を崩した。
更にガーゴイルがムーンに突っ込んでくる!
ガキィン!!
タケ「ふん。おまいさんの相手は俺や。ムーン!大丈夫か?」
ムーン「うっとうしいわね!私の事を心配する必要なんか無いでしょ!」
タケ「あっそ。とりあえずはこいつらを蹴散らすで!」
この状況ではガーゴイルを倒してムーンのフォローを回るのが一番最善。
火炎斬りで始末しようとしたのだが、ガーゴイルはすぐに上空にへ逃げた。
その瞬間、虚を付かれた俺はホークマン達の同時斬撃―――――ツインスラッシュをまともに喰らったのだ。
パピラス達も更に俺に攻撃を仕掛けたのだが咄嗟に大防御をして難なく防げた。
ここで安心している場合じゃない。格下の敵に虚を付かれた自分自身に怒りが立ってきた。
タケ「いつまでもちょうしにのってんじゃねぇ!!」
まずは屈辱を与えたホークマン達から始末するために全力で向かい斬りつけた。
それが信じられない事だが特別な剣技を使った訳でもないにも拘らずホークマンをやっつけた。
もう一体のホークマンは畏縮して動く事ができずあっさりと倒した。
残るはガーゴイルとパピラス二体のみ。
ムーンがパピラス達と応戦しているがパピラス達はヒットアンドウェイで確実にムーンにダメージを与えている。
ガーゴイルもムーンに攻撃を仕掛けに行こうとしたのだが俺に背中を斬りつけられた。
確かに戦いでは弱者から攻めるのは正しいのだが、周りの状況判断をしなければあっさり背をとられる訳だ。
小ざかしい罠を張ったツケとしてガーゴイルを火葬処分にした。
ムーンは立っているのがやっとだった。呪文は当たらない。パピラス達の攻撃はほぼ確実に喰らう。
おまけに睡眠不足で戦いに集中するのは相当難しい。
しかも現状で唱えられる呪文は限られている。彼女はそれでも戦わなければいけない状況なのだ。
もょもとや俺に負けたくないという意地の一方で一人で立ち向かっている。
ムーン「なぜ全く呪文が命中しないの・・・?あんなやつ(タケ)に比べたら私の方が優れているのに!」
ムーンは焦っていた。
自分が負けるはずがない。
あんなやつの決闘から更に実力をつけるため、ほぼ毎晩夜遅くまで呪文の勉強したり練習もした。
それにも係わらず追い込まれている。
嘘だ!嘘だ!嘘だ!私がこんな所でつまずいている場合じゃないのに!!
うろたえている時にパピラス達が攻撃を仕掛けてくる体制になった。
その時あんなやつが私の前に立ちパピラス達の攻撃を捌き、更に1体に対して反撃した。
あんなやつが更に斬り付けられたパピラスを倒しもう一体のパピラスとの戦闘をしているのだが私に言ってきた。
『お前の呪文が必要や。俺にバギを唱えてくれ。疾風斬りで一気にケリをつけるで!』
私はあんなやつの言う通りにした。その方が楽だったから。正直立っているのが限界だったのだもの。
結果的に一瞬にしてパピラスを倒し敵を全てやっつける事ができた。
しかし私は疲労の限界で倒れこんでしまった。その後の事は覚えていない――――――