レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
心の変化[1]
タケ「149・・・150・・・はあっ!!はあっ!!」
俺達は今ベラヌールの街に来ている。ムーンペタで水の紋章とラダトームで月の紋章を見つけた後、航海しているうちに新たな町を発見した。
結果的にはサマルとムーンと行動を起す事になったのだが、やはりもょもとと俺の実力の差は明確である。
あいつらに大口を切った以上は隠れてでも今まで以上にトレーニングをして実力をつけなければならない。
自分自身の誇りと誓いを守るため・・・
しかし最近どうも気分的に優れない。焦り、不安、恐怖・・・
そして俺が消滅する可能性・・・
俺にはこの不安を無くす為に闇雲に剣を振ることでまぎわらす事しか出来なかった。
翌朝、サマルが病気で寝込んでしまった。何でもハーゴンの呪縛とかが関係があるらしい。
嘘か真かはともかく現実問題、上薬草やムーンのべホイミ、キアリーでも効果がない。
ムーン「だめだわ・・・全く効果がないのだわ」
リア「そんな・・・」
もょ「サマル、よわきになるな。しっかりしろ!」
サマル「ぼ、ぼくに構わずみんなは先に行ってくれ・・・」
こんな状況を見ていると流石に俺も何か助太刀したくなる。・・・まてよ、そういえば・・
タケ「みんな。一つ提案があるんやけどええか?」
リア「どうしたの?」
タケ「一旦ルプガナに行こうと思うねん。シャールさんなら解決の糸口がみつかるはずやで」
ムーン「・・・確かに呪文が効果がない以上は薬剤師であるシャールさんに何か情報を貰うのが一番なのだわ」
タケ「それなら、俺ともょで行って来るわ。二人はサマルの看護を頼むで」
ムーン「待ちなさいよ!何で貴方は後先を考えずにいつも直に行動をとるわけ!?」
タケ「時間があらへん。それに長引いたら最悪死に至る可能性もあるで。急がへんと・・・」
ムーン「焦らないで。あなた達には回復呪文が使えない。ここは私も一緒に行くわ」
タケ「・・・わかった。よろしく頼むわ。リアちゃん留守を頼むで」
リア「うん。気をつけて行ってきてね・・・はぁ・・・」
もょ「ん?どうしたんだ。リアちゃん」
リア「な、何でもないよ!そ、それじゃあ!」
その後ルプガナに寄り、シャールの話ではザハンの村に呪いを解く手がかりを知る人物がいるらしい。
しかしシャールが訪れたときにはその人物に会えなかったそうだ。名前はラゴスと言う。
シャールは一ヶ月近くラゴスを待ち続けたのだが漁に出ていたらしく
風の噂では嵐に巻き込まれ消息不明と言う話だ。
今度の目的地はザハンという村か。船で大体一週間近くかかるそうだ。
タケ「一週間か。かなりの長旅になりそうやな」
もょ「ああ。みずとしょくりょうがたくさんひつようになるぞ」
ムーン「しかしラゴスっていう人が消息不明だったら無駄足になると思うのだわ」
タケ「無駄足と思っていても行くしかないやろ。今の俺らじゃ情報が少なすぎるしさ」
ムーン「仕方がないわね…それなら行きましょ」
一週間の航海が始まった。
昼はもょもと、夜は俺の担当で役割分担で決まったのだがムーンが全く眠らない。
やはりもょもとや俺を信用していないらしい。
特にあんな事言っちまった俺を信用しろって言うのも無理な話だが。
更に三日後の夜………
俺はもょもとを寝かせて航海しながら周りを警戒していた。
それよりもムーンが寝不足で相当ヤバイ。
ウトウトしながら警戒しているのだが目の焦点が合っていない。流石にもう限界だろう。
タケ「ムーン。いい加減に早く寝ろ。もう体の限界ちゃうのん?」
ムーン「う、うるさいわね……貴方には関係ないことでしょ!」
タケ「俺もこれ以上何にもいわへんけど無理すんなや…」
やれやれ、水と油の関係じゃお互いの意見が通じ合うわけがないか。
だが―――その時!!
魔物達が近づくいてきた。ガーゴイルとホークマン2体、更にパピラスが二匹…
ムーンは完全に絶不調。まともに戦えない。もょもとも昼間頑張ってくれた御陰で熟睡中。
ここは俺一人でやるしかない!