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レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語

微かな癒し[2]
リア「って言う事なの」
タケ「ちっ、あいつら…余計な事言いやがって……ホンマに……」
リア「それにダースドラゴンの時でも私を守ってくれた……」
タケ「あ、あれはたまたまや。気にすることはないで」
リア「グスッ……グスッ……ごめんなさい……」
タケ「よしよし、もう泣いたらアカン。可愛い顔が台無しやで」
リア「うん……」

もょ「くっくっく……よかったな、タケ」
タケ「な、何やねんお前……不気味な笑いをしやがって」
もょ「リアちゃんみたいなりかいしゃがあらわれたのいいことだろ?」
タケ「うっ……ま、まぁ結果的にはそうなるわな。俺にとっては嬉しい話やで」

もょ「それならいいじゃないか。それにタケはいじょうにリアちゃんにはやさしいしなw」
タケ「お、おい! ゴルァ! これ以上アホな発言していたらブン殴るで!!」
もょ「ふだんのおかえしだ。それにじぶんじしんをなぐるつもりなのか? すこしおちつけ」
タケ「……クソったれ!! 俺からおちょくりのスキルをパクりやがって!」

リア「くすくす……もょもとさんとタケさんて凄く仲良しなんだね」
もょ「そうなのか? タケ、おまえはどうおもう?」
タケ「うーん、何かこの関係が当たり前って感じやからなぁ……仲が良いとか悪いとかあんまり意識はしてへんで」
もょ「おれもそんなかんじだな」
リア「へぇー…自然な感じなんだね。話は変わるけどタケさんはどうして私達に力を貸してくれるの?」



タケ「そやなー もょの前やから恥ずかしいけど黙秘権は無さそうやし……俺自身がこの男について行こうと決心したからやな」
リア「タケさん自身が?」
タケ「うん。最初のもょは頼りねー奴だと思っていたけど、処がドッコイ今はすげえ頼れる奴になったんよ。それに赤の他人がイキナリ自分の体内に入ったら気持ち悪いにも拘らず受け入れてくれたのもあるわ。話は変わるけど、もょの人生でアカンかった所は良き指導者と仲間に出会えてなかった事やと思う。そこで俺が少し教えただけで、有り得ないほど成長しやがったからな。ある意味怖いで。今後の成長を見たみたいっていう個人的な事情もあるんやけどね。それに命の恩人やしな。俺も2回助けてもらっているんよ」
リア「どういう時に助けてもらったの?」
タケ「ドルマゲス戦と今のサマル&ムーン戦やな。その時どれほど嬉しかった事やら。唯一の友達がかなり協力的にやってくれた御蔭で今が自分があるって感じやね」

完全にリアのペースに乗せられて話してしまった。『この娘の前では素直に本音で話そうか』って感じになったのだ。ククールもこれにやられた訳か。
タケ「しかし、まぁ…なんや…そういうこっちゃ」
これ以上あんまり追求されたくなかったので話を打ち切る事にした。

もょ「し、しかしてれるなぁ…そこまでタケがおもっていたとは…」
タケ「しゃーないやろ! かなり本音トークやで! もうこれ以上ネタはないで!! お客さん!!」
もょ「タケ、おまえがこんなにじぶんのことをはなすのは、はじめてじゃないのか?」
タケ「そうやで。もーこの話題は無しや。はい、しゅ〜りょ〜。で、話は変わるが今後はどうするん?」
リア「タケさんを助けるためには紋章を集めないといけないんでしょ?」
もょ「そうだな。リアちゃんもいるし3人でさがそうか。ククールたちにたよるひつようがなくなったしな」
タケ「それならこれで決まりか。二人共ホンマにありがとう…今後もよろしゅうな!」

3人で談笑していると1人の女がやってきた。どー見てもオロオロしている……
一体何が起きたのか理解していないみたいだ。そいつは俺達に話しかけてきた。


 *「あんた達。ここがどこ何かわかるかい?」
リア「えっと、竜王の城の近くだよ。どうしたのお姉さん?」
 *「竜王の城!?何だいそれは?」
もょ「もしかして……いせかいからきたのか?」
 *「えっ!?」
もょ「このあたりはたいがいこのせかいにいるにんげんはしっているぞ。まったくしらないひとはいないんだ」
 *「そうなのかい…弱ったね。まずはどこか街にでも行きたいね」
リア「それなら近くにラダトームまたはリムルダールっていう街があるよ」
 *「ありがとう……その前に金も貰おうか!」
リア「えっ!?」
女はいきなりナイフで脅してきた。
 *「金が無ければ何も出来ないからねぇ……あんた達には恨みが無いが――拒んだら刺すよ」

もょもともリアも戦闘態勢に入ったが咄嗟に止める事にした。
タケ「待てぇ!!」
もょ・リア「えっ!?」
タケ「金が要るんだろ? 100Gくれてやる」
俺は金を女に渡した。
 *「キップがいい男だね。一体どうしちまったんだい?」
タケ「フン。俺の気まぐれだ。その代わりにアンタがこの世界で見た事や聞いた事、全ての情報を話して貰おうか」
 *「取引かい? いいよ。金も貰ったし。あんた達位の細身の男とほっかむりをかぶった女がこの先モンスター達に襲われているよ」
リア「ええっ!」
間違いなくサマルとムーンだ。
 *「助けるのであればさっさと行ってやりな。じゃないとあの二人は死んでしまうからねぇ」
タケ「サンキュー! 恩にきるぜ! でも俺は……」
リア「急ごう! お兄ちゃんとムーンさんが危ない!!」
もょ「そうだな。いまはたすけにいくぞ!」
さすがにこの情況では拒否は出来ず、俺達はサマル達の元に向かった。
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