[] [] [INDEX] ▼DOWN

総長◆Lh6WfP8CZUの物語

ダーマそしてイケメンへ…[1]
ダーマにはここから東の洞窟を抜けてくらしい。一同洞窟を目指す。ここで魔物の群れが現れた。
むさい鎧野郎とキモいでかいイモムシ。そして空飛ぶ猫だ。この猫かわいい。もの凄くかわいい。
俺が猫に見とれてる間にパンツは鎧男と取っ組み合い、勇者はイモムシを焼き払っていた。
二人とも相手を仕留める。
二人の視線が俺に集まる。

駄目だ出来ない。俺にはこんな愛くるしい猫を斬る事など…

ザクッ

猫の爪が俺の顔にめり込む。痛い。ザクッ。痛い。ザクッ。痛い。ザクッいた…
まったく反撃しない俺をみてパンツは大声を上げて猫を脅かす。猫はビックリして逃げて行った。

戦闘後。
俺は勇者に叱られ列の一番後ろに並ばされた。なんなんだこの不当な扱いは。おれがボスなのに。

その後三日程歩きバハラタに到着した。ここは「くろこしょう」の名産地らしい。
今日は一日ここで休憩して明日の朝出発するか。
何気に武器屋を覗いてみる。なかなかいい品揃えだ。
道具袋の中を見ると2万ゴールド程貯まっていた。
どこの店も俺とパンツをみるとサービスしてくれるので、金は貯まる一方なのである。
ありがたい事だ。パンツがバカデカイはさみのような武器を持ってきた。
おいおいその格好にその武器は変質者のレベルじゃねーよ。俺はやめとけと言った。
しかしパンツは買ってくれるまでここを動かないなどとガキみたいな事言うので仕方なく買ってやった。
今後コイツとはマジでなるべく離れて歩こう。

俺と勇者は「まほうのたて」を買う事にした。
しかしさっきの出費もあるのに一つ2000ゴールドは高い。

おいこれ二つで2000ゴールドに負けてくれ。

店長はまさかそれはできないと言う。
が、後ろでパンツ一丁でおおばさみをジャキジャキ鳴らすパンツを見てひきつった顔で負けてくれた。
そして俺達が店を出るや否や鍵を閉め「本日はもう閉店しました」という張り紙を貼った。
せっかちな奴だ。

そうして街中をウロウロした後、夜になったので宿屋に向かった。
宿をとった後腹が減ったので酒場に向かう。そこで俺は運命的な出会いを果たす。

ここの肉料理はヤバイ。地肉とくろこしょうの絶妙なコンビネーション。
俺達三人は久しぶりの御馳走を堪能した。
パンツはこれは上質の牛肉だとかこの味加減は中々だせないとか知った風な口を聞きやがる。
モンスター食ってうまいとか言ってた奴がなに言っても説得力ねーよバカ。
結局最高の肉料理の魔力により町を出たのは二日後だった。

俺達は町人に言われた通り橋を渡り北上した。段々と山道になる。砂漠の次は山越えか。正直萎える。
前の方でパンツと勇者が何やら楽しそうに話ている。ちなみに俺はまだ最後尾のままだ。
そろそろいいんじゃないかと思い勇者に聞いてみた。

俺前行ってもいい?  

ダメ。  

わかった。  

確認しておくがここのボスは俺だ。

しかし後ろからだと二人の闘いっぷりがよく見える。
勇者の剣技は相変わらず冴えている。日に日に力強さが増しているようだ。

一方パンツは…いっつも隣にいたため気づかなかったがこの男計り知れない。行動が読めない。
まずムカついたのがせっかく買ってやった「おおばさみ」をほとんど使わない。
どんな敵にもボロボロのてつのおので殴りかかる。
本人曰く相手によって使いわけているらしい。おまえ明らかそんな頭脳派じゃないだろ。
やっと使ったかと思うとそれを両手で持ちそのまま殴りかかる。
その武器ってそうやって使うのか?それならてつのおのでいいんじゃないか?
おそらくこいつに拳銃渡そうが機関銃渡そうがそのまま殴りかかるであろう。
こいつはそういう男だ。そうこうしてるうちに俺達はダーマ神殿に着いた。
[] [] [INDEX] ▲TOP

©2008-AQUA SYSTEM-