修士◆B1E4/CxiTwの物語



【かの森から】 [1]

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『――――貴様など 救い無き虚空から ただ大地を眺める 天の奴隷

 ドラゴン風情がニンゲンを語るなど 愚かの極みに他ならぬ

『私は宣言する 私の背に揃いし翼が

 天の象徴 貴様の翼に代わり 世界を蹂躙する

 貴様の威光 肉体を喰らい 貴様亡き世界で 私が神となる

 これは神殺しではない 貴様など 最早神ではない!』


『・・・・我は知っている そなたの軌跡を 

 神を語る者よ その身に刻みし幾千年

 彼の果てに その誇り高き眼に映るもの 我は知っている

『我は そなたを討ち滅ぼすもの

 そなたは地の底より聳える峰 天駆ける我が身の越えるべき峰!

『我は今こそ宣言する この生を賭し そなたを討つと

 神に仇成すものよ 今こそ召喚せよ そなたの名を

 我を討つに相応しき お前の名を!』


『私は今こそ召喚する 生きとし生ける 一と全に対し

 真なる私の名を 私が身に相応しき名を!

『神をも超越せし魂の誕生を 崇高なる意志の頂を

 伝説から神話へ飛翔する 我が物語の燦々たる輝きを

 我が名と共に その身にしかと 刻みつけるがよい!

 我が名は――――――』

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