レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
バニーの姉ちゃん
メラミを放ったのはさっき酒場にいたバニースーツを着たねーちゃんだった。
おいおい何で一般人がそんな強力な呪文が使えるんだ?
タケ「もょ、大丈夫か!?」
もょ「ああ。タケはどうなんだ?」
タケ「お陰さまで何とか落ち着く事ができた。足を引っ張ってすまん。」
もょ「ぶじでよかったよ。いまルカニっていうじゅもんがかかっていて、よろいをそうびしていてもいみがないのにひとしいんだ。」
タケ「ちっ…うかつに攻められへんな。あいつが使った物理防御呪文があればええんやけど…しかし何で酒場のねーちゃんが!?」
もょ「わからん…」
?「とりあえず無事だったようね。勝手にだけど参戦させて貰うわよ。」
ねーちゃんが強引に戦闘に参加した。
ヴェイネ「うひひょー!これはまたセクシなねーちゃんだな。オイ!」
?「そうかしら?女の敵よね。あなたは。本当にいやらしいわね。」
ヴェイネ「何とでも言いやがれ!!俺の最強の手駒ガーゴイルをあっさりやるとはな。
だが呪文さえ使えなければオマエも終わりだ!マホトーン!」
しかしねーちゃんは上手く回避した。
?「ちょっとやっかいね…」
ヴェイネ「当たり前だ。パワーがそこのある男(もょもと)にはルカニをかけてあるし俺自身にスカラをかけているからな。」
?「ふうん。スカラもかけているの。しかし、自分で弱点を晒す馬鹿っているものね。同じような目にあわせてあげる。ルカニ!」
ねーちゃんが呪文が唱えるとヴェイネから脱力感が感じられた。
ヴェイネ「こしゃくな真似を…」
?「どうかしら?自分が同じような目にあうのは?」
ヴェイネ「アッタマにきたぜ!!これでもくらえ!ヒャダルコ!!」
?「ならばこっちも呪文で攻撃させて貰うわ!ベギラマ!!」
ねーちゃんとヴェイネが呪文で競り合っているが状況を見たらほぼ互角。しかし長期戦になったらさすがにヤバイだろう。
タケ「スカラと言う呪文さえ唱えられたら何とか守備力も元に戻りそうやな。もょ!ムーン達にスカラを唱えられるか確認してくれ!」
もょ「わかった!」
俺はもょもとに指示をした。
もょ「ムーン!!あのじょせいがじかんをかせいでいるあいだにスカラをとなえられないか!?」
ムーン「その前に私は呪文を封じれらているのよ。どうしようもないわ!それに習得していないわよ。」
もょ「そ、そうだったのか…すまん。」
ムーン「リアかサマルに使えるかどうか聞いてみたいのだけど治療中だからね…」
サマルがホイミを唱え続けているうちにリアの意識が回復した。
サマル「リア……無事でよかった。」
リア「お兄ちゃん…?もょもとさんまで…?」
もょ「サマル、リアちゃん。はやとちりですまないがスカラをつかえないか?」
サマル「そうしたんだい?」 リア「どうしたの?」
ムーン「もょもとの守備力があいつの呪文によって無効化にされたのよ。」
サマル「僕はまだ使えないな…」
流石に補助呪文は期待できない。無理もないか。ここはやはり俺が………
リア「私は使えるよ!!確か守備力を上げる呪文ってククールさんが言っていたの。」
もょ「そ、そうか。それならはやくおれにかけてくれ!あのじょせいがあぶない!!」
リア「うん!」
リアがスカラをもょもとに唱えると力が漲って来る感覚を与えられた。
タケ「(おおっ!俺にも何かテンションが上がってきたで!)」
もょ「(よし!これなら何とかいけそうだ!)」
タケ「(もょ!あの変態馬鹿野郎に一発かましてやれ!」
もょ「(おう!まかせておけ!)」
?「しつこいわね…」
ヴェイネ「中々やるじゃねぇか。しかしオマエの魔力が先に果てたみたいだな。」
?「くっ……図星だわ…」
ねーちゃんの表情が険しくなった。ヴェイネが言う通りねーちゃんに打つ手は無い。
もょ「たあああぁぁぁっ!!」
もょもとの剣がヴェイネを素早く攻撃した!!
ヴェイネ「て、てめぇ…死にに来たのか!!バカな野郎だ!!」
もょ「おれのなかまにもスカラがつかえるんでな。だからもとどおりにさせてもらった。」
ヴェイネ「なんだとぉ!?これでもくらえ!」
ヴェイネが杖で攻撃したのだがもょもとは苦しむ様子も無く勝ち誇った表情をしている。
ヴェイネ「ムカツク野郎だ。マジで守備力を元に戻すとは……」
サマル「ぼさっとしている暇は無いじゃないのかい?さっきの借りを返させて貰うよ!」
サマルがそう言って槍でヴェイネを突き刺した!!
ヴェイネ「ぐはぁっ!!バ、バカナ…ありえねぇ……こ、こんな奴らに………」
もょ「ととめだ!」
もょもとが大きく振りかぶって切り裂いた。
ヴェイネ「お、俺様が……!!」
ヴェイネは完全に動けなくなった。
ムーン「やったわね!!無事に終わってよかった。」
皆が安堵の表情をした。結構やばかったから本当に良かった。
もょ「ありがとうございました。」
?「まぁ、無事で良かったわ。最近この町の治安が悪いのよ。」
もょ「そ、そうなのですか……」
もょもとがねーちゃんのおっぱいに目がいっていた。無理もないけど…
タケ「(もょ〜、何ねーちゃんのおっぱいばかりみているねん。やっぱりお前はムッツリスケベやな〜)」
もょ「(えっ、えっ、その……)」
タケ「(このまましてたらムーンやリアちゃんが怒るで〜)」
もょ「(ム、ムーンやリアちゃんはかんけいないだろ!!)」
タケ「(とりあえず俺に代われ!お前だけ独占はあかんがな!!法律違反やで!!)」
もょ「(わ、わかったよ…しょうがないな……)」
男の性は辛いものよ。しかし何の法律違反やねん。
?「…どうしたの?」
タケ「ああ…すみません。失礼ですがお名前教えていただけませんか?」
?「いいわよ。私の名前はゼシカ。」
ゼシカだって!?確かククールと別れるときに教わった名前だ。
タケ「もしかして……ククールやヤンガス、トロデ王、ミーティア姫はご存知ですか?」
ゼシカ「何であなたが知っているの!?」
流石にゼシカも驚きが隠せなかったようだ。
ムーン「実は私たちククール達と少しだけ旅をしていたのよ。」
ムーンがさりげなくフォローを入れてくれた。空気が読めているなぁ。
ゼシカ「ど、どうゆう事なの!?ヤンガス達もこの世界にいるってわけ!?」
ムーン「ええ。彼らはこの世界にあるローレシアって言うお城にに向かったわ。私達と合流する約束をしたの。」
ゼシカ「そうなんだ。ところで貴方達の名前を教えてくれない?」
タケ「俺から紹介させてもらうよ。俺の名はもょもと。」
ムーン「私はムーン。あそこで治療している男の子はサマルで治療を受けている女の子はリアよ。」
ゼシカ「もょもとにムーンね。話は変わるけどエイトって言う男性なんだけど知らない?」
タケ「エイトって確か黄色いバンダナを頭に巻いた青年だな。ククールから聞いている。」
ゼシカ「ええ、そうよ。」
タケ「悪いけど俺達は彼を見ていない。すまないな。」
ゼシカ「手がかり無しね……」
ムーン「話は変わるけどゼシカは何で私達を助けてくれたの?」
ゼシカ「そうねぇ、夜になったらいつも浜辺に散歩するんだけど、その時にリアがムーンを庇ったでしょ。
それを見た時、妹が姉のを守るためにしたんじゃないかなって私にはそう見えたの。」
ムーン「やあねぇ。リアは私の妹じゃないわ。サマルとリアが兄妹なの。」
ゼシカ「へぇ。仲が良さそうね…」
実際は違うって言う事は俺ともょもとが知っている。しかしゼシカは羨ましそうに言った。
タケ「しかし酒場のバニーの姉ちゃんが俺たちを助けてくれるとは思わなかったな。超がつくほど意外だった。」
ゼシカ「ふふふ…びっくりしたでしょ!?私がこの世界に来たのは2週間前だけど住み込みで働かせて貰っているのよ。」
ムーン「し、しかしバニースーツの格好って恥ずかしくない!?」
ムーンは顔を赤くしながら言った。く〜っ、こういうギャップって言うのはたまりません!
ゼシカ「う〜ん今は全く抵抗は無いわ。最初はちょっと恥ずかしかったけど慣れたら別の自分が表現できて結構楽しいわよ。癖になるわ。」
ムーン「そ、そうなの…」
ムーンとゼシカが話し込んでいる。ここはムーンに任せるか。
タケ「ムーン、ゼシカさん。ちょっとシャールさんの所に行って来る。」
ゼシカ「ゼシカでいいわよもょもと。一体どうしたの?」
タケ「あそこにいる男性は俺とムーンにとっては命の恩人だからな。」
ムーン「ちょっともょもと。お礼を言いに行くのなら抜け駆けは無しよ。」
タケ「すまん、ムーン。シャールさんには何かがあったんだろう。
それに男同士じゃないと話せない事があると思うからな。ここは俺に任せてくれないか。」
ムーン「それは一理あるわね……今回はもょもとに任せるわ。シャールさんは元ハーゴン教団の人間だったみたいなのだわ。」
タケ「なんだと!?」
ムーン「しかし彼は完全に抜けたがっているのだわ。多分マリンちゃんが関わっていると思う。」
成程、これで俺達に護衛を依頼した意味が良く分かった。ようやく話がつながった。
俺はシャールのところに向かった。
シャール「ありがとう……私の命まで助けられるとは……何て言えば良いのかわからない。」
タケ「それはお互い様ですよ。私も貴殿のおかげで生き延びる事ができた。感謝します。」
シャール「そうか……」
シャールは頷いたまま何も話そうとはしなかった。
タケ「シャールさん。伺いたい事があるのですが。」
シャール「ど、どうした?」
タケ「貴方はハーゴン教団にいたそうですね?」
シャール「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シャールの表情が変わった。相当うろたえている様だ。
シャール「な、何故そのような事を知っているのだ?」
タケ「ムーンから聞きました。貴方がハーゴン教団の人間に言い詰められていた所を見たそうです。」
シャール「………………………………」
タケ「親父さんや娘のマリンちゃんが心配していますよ。」
シャール「馬鹿な!!親父がそのような事は絶対にないはずだ!」
タケ「私には話してくれましたよ。親父さんの心境を。」
ここはハッタリかまさないと本音が聞けない。ずるいやり方だが仕方があるまい。
シャール「そうか。なら話そう…わしがハーゴン教団に入信経緯を。」
シャールが言うには
・シャールの奥さんが病気のため世界樹の葉と言う薬を捜すために旅を出た。それが6年前。その時にマリンが産まれる。
・世界樹の葉が見つからず4年後に奥さんが死去。
・自暴破棄になったシャールは旅先で知り合った男(ヴェイネ)の紹介によりハーゴン教団に入信
・ハーゴンの性癖が異常なためマリンが心配になり脱走し、ルプガナに戻る最中に俺達と出会った。
タケ「……………ハーゴンの野郎、完全に人間じゃねーな…」
シャール「だが、私は妻を失ってしまった。それにこれから先、親父やマリンに会う資格は無い…」
タケ「何言っているんだ。あんた!じゃあ何でここに戻ってきた!?」
シャール「わ、わしは…」
タケ「娘や父親が心配だから自分の故郷に戻ってきたのだろうが!!ふざけた事をいうな!!」
俺は思いっきりシャールの急所を握った。
シャール「ああああああ……!!……ぐぅ………」
タケ「あんたも男なら意地を見せてみろ。それが出来ないくらいならさっさと死ね!!わかったか!!」
シャール「ああ……………」
やっちまったよ。かなり言い過ぎたようやな〜〜………これで失敗したらどないしよ。
シャール「や、やるだけやってみるよ。何もせずに諦めるのは良くないからな…」
タケ「今の貴方ならできるはずだ。頑張ってくれ。」
シャールは立ち去っていった。
もょ「タ、タケ!やりすぎじゃないのか!?」
タケ「ウジウジしてる奴には誰かが押してやる事も必要やねん。優しい言葉をかけるだけが解決じゃないからな。」
もょ「しかしイキナリちんちんをにぎるやつはいるか!?」
タケ「う、うるせー!そ、それぐらいやらんとアカンって言うこっちゃ。それに取り返しがつかない状況やないからな。」
もょ「な、なるほど。しかしかなりごういんだな……」
無理矢理正論を通してやった。流石にこの方法は使えにくいから今後封印しておくか。
ムーン「どうだった。もょもと?貴方が怒鳴っていたみたいだけど。」
タケ「ちょっと発破をかけただけだ。キッツイお灸を沿えたからな。」
ムーン「ふーん………」
ムーンがじーっと俺の顔を見ている。
タケ「な、なんだよ?」
ムーン「ふふっ…何でもないわ。それよりもなんだか疲れたわね。」
タケ「ああ…さっさと休もうか。」
ゼシカ「まずはサマル君達を呼ばないと。さっさと行きましょ。」
う〜ん……まさに両手に花ですなぁ。中々こんな機会は無いから嬉しい限りやで!
タケ「サマル、リアちゃん。大丈夫か?」
サマル「何とかね。しかし結構疲れたよ。リアが緊張の糸が切れたみたいで寝てしまった。」
タケ「そうか。しかしサマルもヒャダルコを喰らったんだけど相当酷い思うのだが?」
サマル「まぁ、ね。その点は問題ないよ。僕も治療済みだから大丈夫。」
タケ「無理はするなよ。そうそう、話は変わるけどサマルに紹介しておくよ。」
俺はサマルにゼシカを紹介した。流石にサマルも男でありゼシカのおっぱいに目に行ったのだが直ぐ逸らした。
やせ我慢しなくて良いんだよ〜サマル君。
ゼシカ「それにしてもリアの寝顔って可愛いわ。まるで天使みたい。」
ムーン「そうね…この娘は人懐っこい所があるのよ。性格が人の表情を表すみたいだわ。」
タケ「いい事言うねぇ。ムーン。俺がリアちゃんをおんぶして宿屋に戻るとするか。」
サマル「ぼ、僕がリアをおんぶするよ。そこまでもょに迷惑はかけれないや。」
タケ「バーカ。サマルも結構何だかんだ言って結構ダメージ受けているんだから体力馬鹿の俺に任しておけ。」
ムーン「確かに体力馬鹿だよね、もょもとは。」
タケ「はいはい。わかったわかった。おめでてーな。(パチパチパチパチ)」
ゼシカ「へぇ…返事の仕方がククールに似ているわね。」
タケ「ちょっと拝借させてもらったんだけど結構使えるのさ。多分、ククールも会話の時に結構冷静に突っ込んでいただろうな。」
ゼシカ「ご名答よもょもと。ヤンガスや王様との会話中の時にその言葉を良く使うわ。
それをみて私やエイトは良く笑っているけどね。」
サマル「それは結構面白そうだね。とりあえずはみんな疲れたと思うからゆっくり休もう。」
もょもと&タケ
Lv.16 (LvUP!!)
HP:31/112
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
タケ専用 :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御
©2006-AQUA SYSTEM-