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総長◆Lh6WfP8CZUの物語

ラーミア復活!?[2]
ねーちゃんのおかげで迷う事なくラーミアとやらが封印されている祠についた。
まったく霊感みたいなものが無い俺ですら何となくビリビリくる。
こいつは確かに凄い場所…のような気がする。

扉は軽く触れるだけで開いた。

一本道なのでとにかく奥に進む。広い部屋に出る。

おおおおおおおおおおぉおぉォオォ!!!!!

目の前にはバカデカイ卵がある。かろうじて全体像で卵だと認識できるが
もはや卵ってレベルじゃねえ。

一目散にダッシュで近づいてみる。………。俺は俺の中に沸き起こる衝動を必死に抑えた。
叩きたい。思いっきり叩いてみたい。こんなデカイ卵なんて割ってみたいだろうがチクショウが…
誰も見てないのを確認するとちょっとだけ剣で叩いてみた。
鈍い金属音が鳴ったが傷一つついていない。
ゴクリ…さすがは伝説の卵だぜ…

何気に隣を見ると俺以上にヤバイ目つきの男がいる。パンツだ。
総長…この卵だと目玉焼き何個作れるでやんすかね…
いやでどんだけかくても卵一個なら目玉焼きも一個しかできねーだろこいつは本当にどうしようもない馬鹿だな
なんて思ってる間にパンツは目いっぱい振りかぶるとフルパワーでまじんのおのを振り下ろした。

かいしんのいちげき!

ガキィィィィイイインと轟音が響く。が、やはり卵には傷一つ無い。
こいつがすげーぜ!さすが神龍の卵だ。俺たちごときの攻撃など屁でも無い。
期待できる!でき過ぎる!さあとっとと復活させようじゃないか!

…………コラ……

今まで聞いた事の無いドスの聞いた声がする。
凄まじい殺気だ。振り返るとそこには外の吹雪よりも冷たい目をしたねーちゃんがいた。

で、あなたたちは何をしてるの?

いや何って言われても…。ちょっとした破壊衝動に駆られただけで…

このものからは
このものからは

何か不思議な邪気を感じます
何か不思議な邪気を感じます

本当にあなた方は
本当にあなた方は

選ばれしものたちなのでしょうか
選ばれしものたちなのでしょうか

急にステレオで謎の声が聞こえる。
よく見ると勇者の両肩に人形サイズの女の子乗っている。
なんだなんだてめーらどっから沸いてきやがった?

目の前にいたよ!総長ちゃんが無視して走って行っちゃったんでしょ!
と勇者が言う。しらねーよこんなチビ視界に入るかっちゅーの。

ラーミアは神の使い
ラーミアは神の化身
人間程度の力では 傷つける事など できません

くっ…ドちび助の癖に何を偉そうに…
傷つける事などできませんだあ?燃えるぜバカヤロウ!

…やめなさい

ねーちゃんに凄まれてしぶしぶと下がるパンツと俺。
部屋のはじっこに追いやられて復活の儀式とやらを見守る事になった。

勇者とねーちゃんとおっさんが部屋に卵を中心として均等間隔で配置してある祭壇にオーブを置いていく。
全部置き終わった所でさっきのちび二匹が卵の前で光り始めた。

さあ いのりましょう
さあ いのりましょう

時は きたれり  今こそ 再び 目覚める時。
大空は おまえのもの  まいあがれ 空高く!


ピキッ…!


おお…!あれだけ硬かった卵にあっさりとヒビが入る。

ヒビは次第に広がってゆき亀裂から光が漏れる。


………ゴクリ…。


そしてついに殻中に亀裂が入ると一気にこそげ落ち破片は消えてしまった。

中心にはまばゆい光の塊がある。

その光が徐々に収まっていくと共に中の物体がうっすら見えてくる。




ピッ…ピィィィィイイ!!!!!!!!ピィ!!
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