レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
混沌の戦士
これはやばくなってきたで!もょの代わりに俺がやる事になったんや!
しかし、もょが倒れたら俺も消滅すると思っていたんやけど、まだ消滅せえへんのはもょが生きている証や。
宿主の死=俺の死に繋がると言う事やな。
しかし今はこの状況を利用して何とか頭の回転をフルスロットルで対策を考えへんと………
確実に全滅してしまうで。
リア「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ムーン「う、嘘でしょ!?もょもとが…………」
サマル「そ、そんな………」
ギィン「ククッ、その男が貴様等のリーダーらしいな。あらゆる面で支えられてきた訳だ」
このクソ竜完全に状況を把握しているわい。今はまだ起き上がるべきやないな。
ギィン「愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快!愉快! 貴様等から絶望や恐怖が感じるぞ!!これこそがワシの願望じゃ!!」
ムーン「ま、まだ負けたわけじゃないわ!」
ギィン「虚勢を張っても無駄よ。その証に足が震えているではないか……」
ムーン「くっ………これでも受けるがいいわ!!イオッッ!!」
ム−ンが呪文を唱えたんやけど全く通用してへん!呪文耐性もかなりあるみたいやな。
ギィン「絶体絶命じゃな。痛くも痒くも――――――――無いわ!!」
ムーン「あ、ああっ………………」
サマル「もう諦めよう!勝てっこないよ!!」
リア「で、でも…………」
ギィン「命乞いをしても無駄よ。あの男とは会わせてやるわ。あの世でな」
ここら辺で始めるとするか。俺の特訓と最大限に絞った知恵をクソ竜にぶつけたる!!
タケ「何勘違いしているんだ………………!!」
全員「えっ!?」
タケ「俺のバトルフェイズはまだ終了していないぜ!!」
ギィン「な、何じゃと!?立ち上ってくるとは!?」
ムーン「う、嘘でしょ……信じられない……」
リア「もょもとさん!!」
サマル「もょ!!」
タケ「みんなすまん。心配かけたな」
ムーン「か、体は大丈夫なの!?」
タケ「ちょっと怪我した程度だ。心配するな。さぁ、仕切り直しだ!再開するぞ!」
ギィン「貴様………しつこい奴じゃ!叩き潰してくれるわ!!」
ギィンが大きな尻尾で攻撃を仕掛けてくるが咄嗟に大防御の体制をとった。
ギィン「た、耐えやがった!!」
タケ「おいおい、こんなもんか。って言ってもけっこー痛かったけどな」
ギィン「ならばわしの連続攻撃を耐えれるかどうか試してやるわ!!」
ギィンが炎を吐いてきた。ここは何とか凌ぐ様に耐えよう。
タケ「くっ………まだまだ!」
ギィン「ならば次はこれでどうじゃ!」
今度は吹雪を吐き出してきた。これがチャンス!!
タケ「メラッ!!」
よし!うまく剣に融合させることが出来たで!!
ギィン「馬鹿な!魔法剣で吹雪を無効化にするとは…!!」
タケ「食らいやがれ!火炎斬り!!」
クリーンヒット!!っと思ったが直前で少し避けられた。流石もょが苦戦した相手や。
タケ「ちっ!外してしまったか」
ムーン「もょもとが……呪文を……いつの間に……しかも魔法剣まで……」
リア「すごおぃ!」
サマル「こ、これないけそうだ…………頑張れ!!」
3人に驚きと歓喜の表情見れた。何とか戦闘体制に戻すことが出来たで。
ギィン「まさか……その剣は……レヴァティンか!?」
いや、普通の魔法剣なんやけど。ハッタリかますか。
タケ「そうだ。まさか俺がレヴァティンを精製出来るとは思わなかっだろう?」
ギィン「ぐっ……」
タケ「お前のトラウマを突いて攻撃してやる。ご先祖に代わりとどめを刺してやろう!」
ギィン「ククククク………ハーッハッハッハッハッハッハッ!!!!ハッタリはよせ!!」
タケ「な、何がおかしい!?」
いきなりクソ竜が笑い始めたがな。気持ち悪い。
ギィン「レヴァティンはその程度の火炎ではないわ!しかもたかが鋼の剣に呪文と融合させただけではないか!」
あっさり見抜きやがった。陽動作戦は失敗か。
ギィン「それにまさかこんな所でめぐり合えるとはな!貴様の呼吸…行動…剣技…思考…何もかもが別人じゃ!!」
タケ「何だと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
更に俺の存在までを見抜きやがった!!
サマル「ど、どう言う事だ!!」
ギィン「その男の体内に二人分の魂が入っているんじゃ」
ムーン「な、何を根拠に言っているのよ!!」
ギィン「並の人間では見抜けぬがワシには誤魔化すことは不可能!!何故なら、その男の魂をこの世界に呼び寄せたのはワシだからじゃ!」
リア「ええっ!!」
3人が俺を見つめてきた。――――誤魔化しがきかん。――――カミングアウトするか。
タケ「このおっさんが言っているのは事実や。ここまで的確に言われるとは思わんかったわ」
リア「は、話し方が変わっちゃった?」
タケ「もょのためにもばれたらアカンなーって思っていたんやけど、まさか俺をこの世界に呼び寄せた張本人がおるとはの」
ムーン「貴方は……一体何者なの!?」
タケ「それは……」
ギィン「ワシが貴様を呼んだ事情を話してやる。混沌の戦士(カオス・ソルジャー)よ」
タケ「何言っているんや?誰が混沌の戦士やねん。中二病か?このクソ竜が」
ギィン「その訳を話してやる。とりあえず聞くがいい」
タケ「…………………」
何を根拠に言っているんだ?しかし、この世界に俺の存在意義が聞ける機会だ。
聞くだけ聞いてみるか。
ギィン「…我が竜人族は絶滅寸前。そこで異世界から部下を集めるようにとあるお方からの指示でその呪文を授かりワシ等の手駒にしようとした訳だ」
タケ「ほー、しかし俺の世界には何千何億という人間や生物がるんやけど、どういうつもりや!?」
ギィン「貴様がある時から破壊衝動が大きくなり、負の理念が増幅された。その理念が我々が望む理想の混沌の戦士。呪文との波長が貴様の波長と一致したため呼び出したのだ。不具合があったため、肉体までは一緒に呼び出せなかったがな」
タケ「――それで?」
ギィン「そこで魂を入れる器が必要だったのだ。恐怖に駆られた人間が必要となった」
タケ「それでもょを選んだわけか」
ギィン「まさか器がアレフの子孫とは思わなかったがな。そこで一つ提案がある」
タケ「何やて!?」
ギィン「我々の配下になるのなら仲間の安全を保障しようではないか。その方がお前の器も喜ぶであろう。どうじゃ?」
確かに美味しい話だ。しかし必ず裏がある。俺はとっさに答えた。
タケ「だが断る!!」
ギィン「何じゃと……」
タケ「いかにも確実に勝ち誇っている奴に「NO」と断ってやる事や……まして150年たった今も憎しみ続けている奴など信用できへんわい!俺の世界でも同様にお前みたいなド腐れ国家があるもんでな」
ギィン「貴様……我々に歯向かうのならば器ごと嬲り殺してくれるわ!!」
ギィンが爪で攻撃を仕掛けてきたがとっさに剣で受け止めた。が、かなりの威力だ。
タケ「ぐっ………だあああああああああああ!!負けっかああああああ!!」
………何とか攻撃を仕掛けたのだがあまり効果がない。
いくら呪文で攻撃力を上げても当たらなければ意味がない。
ギィン「パワーやスピードもアレフの子孫よりも劣るか。混沌の戦士よ。情けないのぉ」
タケ「まだまだぁ!!」
ギィン「ならばこれでどうじゃ!!」
今度は突進してきた、スピードが遅い分回避は出来そうだが――――後ろにリアがいる。
彼女が危ない。即座に大防御をしたのだが吹っ飛ばされた。
タケ「ぐはあっ!!こ、これはかなりきついがな……大防御してこれかよ……予想外やで」
リア「だ、大丈夫…?」
ギィン「貴様も愚かな男よ。そんな女などほって置けば回避できたものの……」
リア「えっ!?」
タケ「知るかアホォ!たまたまや。お前の力量を測っただけや。それに友との約束もあるからなぁ!」
ギィン「くだらんのぉ……約束など。強気になっても形勢逆転は出来ん!!」
タケ「だからどうしたぁ!まー今のアンタには一生分からん事や。てか、単細胞には理解できない難題でっか?」
ギィン「なんじゃと!?」
タケ「こいや!それでも竜人族は臆病モンの種族かオイ!?俺ごときに威圧されて全く情けないわ!!」
さあ挑発に乗ってくるか!?
ギィン「ならばもう一度吹き飛ばしてくれるわ!」
案の定乗ってきた!
こんな化けモン通常の攻撃では返り討ちできねぇ。しかも魔法剣を精製するほどの時間もない。大防御しても完全に防げない。
な ら ば ! !
ギィン「何ィ!!突っ込んできたじゃと!!ぐひゃああああ!!」
何とか捨て身のカウンターで会心の一撃を食らわす事が出来たが………俺自身も衝撃の反動によりおもいっきり壁に叩きつけられた。
タケ「グバァ!!ガハッ!!ガハッ……ヒュー……ヒュー……」
これはやべいわ!ボディブローを鳩尾にまともに打たれて、悶絶し、息苦しい状態に似ている。いや、それ以上に苦しい。
けど今更倒れるわけにはいかん。
ギィン「ハァッ!ハァッ!……まさか相撃ちを狙うとわのぉ。しかし顔色も青くなっているようだな。ククッ……」
やはりチアノーゼか。そんな事より早く呼吸を整えねないと、攻撃態勢がとれねえ!
ここは喰いしばれ!!
タケ「あ、甘くみんなや…まだ倒れへんで…俺は…」
ギィン「貴様みたいな欠陥品などいらん!他の者と仲良く死ぬが良い」
こんな状態で勝てる方法がみつからねぇ。どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?
いや、一つだけある!!
タケ「ムーン…」
ムーン「な、何よ」
タケ「アンタに頼みがある。これを―――――――――――――――」
ムーン「ええっ!?そんな事は無茶よ!!貴方が何者か知らないけど危険すぎるわよ!!」
タケ「もょとの誓い俺にはあるんや…この勝負は絶対に負けられへん…頼むで…」
何とか協力要請が出来たみたいだ。俺も準備をするか。決着をつけるための。
ギィン「最後に言い残すことは無いか?」
タケ「この勝負、俺らの勝利で終わるわ。俺のミソっかすの魔力と生命力で魔法剣を作り出すわい!!見とれ!!」
全身を炎を出すことに集中させる事によって魔法力が切れた状態でも火炎球を出すことが出来た。
後は剣と炎を融合させ、全力で突っ込む準備が整った!
ギィン「ふぅん…ならば貴様の覚悟を見せてもらおうか
タケ「今からいくで……たあああああああああああああああああああ!!」
突き足す体制でギィンに全力疾走で向かっていった。
ギィン「最後は見苦しい捨て身の攻撃か。ならばこの爪で大きく引き裂いてやろう!!」
ギィンが大きく降りかかろうとした時……
ムーン「バギッ!!」
ギィン「か、加速したじゃと!?まずい!!」
ムーンが俺の背中にバギを唱えてくれた影響でスピードが瞬間的に速くなった。これを利用して―――
タケ「疾風火炎斬り!!」
腹部に潜り込む事が出来た以上に全体重をのせて斬り込む事に成功した。
タケ「や、やったぞ……!!おっしゃああああああああああああああああああああ!!」
無事に上手くいって良かった。しかも、おまけにギィンが元の老人お姿に戻っていった。
確実に止めを刺したっていっても過言ではない。
もょとの約束が守れて一安心や。後はもょの目を醒めるのを待つだけか。
サマル「う、嘘だろ…」
タケ「どうした!?」
サマル「う、後ろ…まだ立ち上がってくるとは…」
何とギィンがまだ生きていたのだ!!!!
ギィン「流石……混沌の戦士じゃの……アレフの子孫が斬り込んだ後、更に同じ箇所を斬り込むとは……」
タケ「くっ……」
その時俺はギィンの威圧感に飲まれていた。
あれだけ斬り込んだのに――――
ムーンと連携して自分の体を痛めながら――――
全力を出し切ったのに――――
ギィン「まだ……ワシは…………負けとらんぞ………」
全く動けねぇ。相手は瀕死の状態にも拘らず動くことが出来ない。
『もういい!やめろギィン!!もう決着はついている!!』
タケ「だ、誰やっ!?」
ギィン「りゅ、竜王様………………」
もょもと&タケ
Lv.18(Level2up!!)
HP:12/130
MP:0/ 9
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:隼斬り・魔人斬り・ドラゴン斬り
タケ専用 :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ
火炎斬り(New!!)
©2006-AQUA SYSTEM-