レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
ラダトーム
ラダトーム………ここはもょもと達の祖先、アレフが竜王を倒し、ローラ姫と共に旅立ったという縁の地でもある。
アレフが旅立ち、あれから150年……町は王国制度というのが廃止され、今は共和国になった国である。
俺の世界で言ったら大統領や総理大臣に当たるものだ。
但し不思議なルールがある。ラルス16世が亡くなった後、ラルスの血を継ぐローラ姫がアレフと旅立ってしまったため、王家の血がラダトームから途絶えてしまった。
そこで当時の大臣や有権者達は国民の中から王を選び、3年を任期に継続または交代するというシステムを作り上げた。まぁ共和国なので誰でも国の代表者になれるチャンスがあるらしい。
もちろん前任者は国民投票によって継続するか退任するかを決めているみたいなのだが。
って何で俺がこんなこと言っているかというともょもと達が町に入ってしばらくしたら人が集まってきたのだ。
何でも、もょもとがアレフにそっくりなので人々が集まり、俺達はラダトームの博物館に案内された。
そこにはアレフの使った武器、防具、道具なのが展示されているのだがレヴァティンに関しては書物より全くなかった。
タケ「(手がかりは無しか)」
もょ「(まいったな。)」
ムーン「ねえ、みんな。竜王の城に行かない?」
サマル「どうしたんだい?急に」
ムーン「今は廃墟らしいけどもしかしたらすっごい財宝があるかもよ?」
リア「わあ!楽しみだね。早く行こうよ」
ムーン「もょもとはどうする?」
もょ「えっ!?ああ‥いこうか」
この時もょもとは嫌な予感でもしたのだろうか?とりあえず向かう事にした。
竜王の城‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
現在は城壁が崩れ、地下に下りる階段がむき出しで出ている。多少のモンスターがいるみたいだが、そんなに凶暴な奴はいなく、素通りすら出来る状態だ。
サマル「へぇ、結構古い建物なんだね」
リア「ふふふ、あそこに寝ているネコさんかわいい〜」
ムーン「あれはサーベルウルフよ。寝ているときに起されたら襲い掛かるから気をつけてね」
もょ「しかしおたからがまったくないぞ」
ムーン「まーまー焦らないで。奥に行けばあるわよ」
根拠が無い意見で納得がいかないのだがとりあえず進む事にした。
それにしても廃墟とは言え、進めば進むほど綺麗な雰囲気になっていっている。
誰かが最奥にいるんじゃないのだろうか?
タケ「(気がついたか?)」
もょ「(ああ)」
タケ「(奥に誰かがおるって事や。まさか竜王か?)」
もょ「(それはないだろう。ごせんぞさまがたおしたはずだぞ)」
タケ「(しかしムーンブルグやドラゴンの角みたいに邪悪な雰囲気は無いんだけどな。逆に引っかかるわ)」
もょ「(わかった。タケのいういけんにもいちりがある。きをつけるよ」
どーやら最下層についたみたいだ。
そこは地下とは言えない美しい場所だった。
例えると綺麗な庭園みたいな感じで心地よい場所だ。
しかもしっかり手入れがされてある。
リア「きれい……」
ムーン「これは凄いわね。地下でこんな物が見れるなんて………」
サマル「それにしてもどうやって作ったんだろう…・?」
感心していると誰かがやってきた。初老の人間だ。
老人「何か用かな?」
リア「あ、あの…」
ムーン「綺麗な場所だなって思いまして」
老人「久々に人間が来たもんだからちょっと嬉しゅうてのぉ。ホッホッホ」
サマル「人間じゃないの?」
老人「ワシ等は竜人族じゃ。見た目は人間と変わらんがの」
もょ「う〜ん、なるほどなぁ……」
このじーさんにこやかに話して来るんだがどーしても引っかかる………
老人「ちなみに君達は何しに来たんじゃ?」
サマル「あ、ざいほ……」
ムーンがとっさに口を塞いだ。
ムーン「竜王の城がどんなっているのか見学しに来たんです。まさかこんなに綺麗な庭園があるとは思いませんでしたわ」
老人「なるほどなるほど………ってあの世に行く準備は出来ましたかの?」
リア「えっ!?」
じーさんが態度を変えた。
老人「ふん。忌々しいアレフの子孫共め!我が一族の積年の恨みを晴らしてくれる!!」
もょ「どういうことだ!」
老人「貴様はアレフにそっくりだ!ほっかむりをかぶった女はローラに似ている………」
サマル「ま、まさか………」
老人「ワシは竜人族最後の生き残りのギィン。貴様等に復讐するチャンスが訪れたのだ。嬉しいことは無いわ」
リア「ど、どうしよう………」
ムーン「バカ!逃げるわよ!」
ギィン「逃がすか!」
ギィンが紐みたいな物を引っ張ると壁に囲まれた……逃げられない!
ギィン「生を掴みたかったらワシを殺すんだな!かかって来るがいい!そして絶望の底に落としてやる…」
もょもと&タケ
Lv.16
HP:112/112
MP: 2/ 2
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:隼斬り・魔人斬り
タケ専用 :かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御・メラ
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