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レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語

魔力とサマル
もょ「おはよう。タケ。」
タケ「もょ、起きたのか。昨日はお疲れ様。」
もょ「さすがにきょうはタケにまかせるぞ。かなりつかれた。」
タケ「それは無理もあらへんな。もょにビッグニュースがあるんよ。」
もょ「どうした?」
タケ「俺も呪文が使える様になったんや。」
もょ「ほ、ほんとうなのか!?」
タケ「ああ、さっきゼシカに魔力を引き出してもらったんよ。しかし俺等の場合はどうなるんやろな?」
もょ「う〜ん・・・・おれにじゅもんをうたせてくれないか?」
タケ「ええけど。ただ一発分しか打てへんからな。」

俺達は外に出た。

もょ「しかしいったいどんなじゅもんなんだ?」
タケ「サマルのギラやリアちゃんのヒャド、ムーンのバギに比べたらかなり劣るんやけどな。」
もょ「そうなのか。」
タケ「メラって言う呪文なんだけど取り合えずやってみてれへんか。」

確かゼシカが言うには『呪文を打つ時は集中力を高めて唱える。』って事らしい。
とりあえずもょもとに唱えさせたのだが全く反応が無い。

もょ「あれ!?なんにもでないぞ?」
タケ「じゃあ俺がやってみよか。」

俺が集中力を高めてメラを唱えたが直径30センチくらいの火炎球が出てきたのだ。

タケ「おおっ!!やっぱ使えるで!!」
もょ「じゃあなんでタケだけがつかえるんだ?」
タケ「ゼシカが言うには実戦で呪文に揉まれたから使えるようになったって言っていたで。」
もょ「じゃあおれもつかえるするはずだぞ。」
タケ「もょの場合は生まれつき呪文が使えない体質かもしれへんな。」
もょ「そうなのか・・・・・・・・・」

もょもとも流石にショックを受けたようだ。

タケ「まぁ、気にすんなや。そんなに落ち込む事はないやろ。」
もょ「しかしなぁ・・・・・・・・」
タケ「アホか。お前は呪文を使えない代わりに常人には無い力とスピードがある。人間皆個性があるって言うこっちゃ。」
もょ「な、なるほど。おれはおれらしくすればいいんだな!」
タケ「そやで。判り易く言えばもょはスピードは最低でもククール並み、パワーはヤンガス以上って所やな。ある意味最強の戦士や!」
もょ「ほ、ほめすぎじゃないのか?」
タケ「おう。褒め過ぎやで。」
もょ「まったくタケはひどいやつだなぁ。」
タケ「オマエモナー。実際の話二人と戦って俺なりの判断やけど。まぁ、ええんちゃう?」

しばらく話し込んでいるうちにムーンがやってきた。

ムーン「おはよう!もょもと!」
 タケ「おはよ。やたら元気がいいな。」
ムーン「あたりまえじゃない。新しい朝は希望の朝って言うでしょう?」
 タケ「それもそうだな。しかしムーンがうかれるって珍しいな。」
ムーン「実は船を提供してくれる人が見つかったの!」
 タケ「マジ!?」
ムーン「詳しい事はシャールさんが話してくれるのだわ。」
 タケ「わかった。とりあえず旅立つ準備をしようか。サマルとリアちゃんを呼んできてくれ。しかしムーンも手際がいいな。」
ムーン「そんなのあたりまえじゃない!ほらほら!さっさと準備するわよ!」

ムーンは去っていった。

宿屋の玄関で待っていたらシャールがやってきた。
シャール「やぁ。もょもと。おはよう。」
  タケ「どうも。おはようございます。」
シャール「君のおかげで何とか上手くいったんだよ。ありがとう。」
  タケ「ええッ!?本当ですか!?」

あんな励まし方で上手くいったのかよ・・・・・・?

シャール「まぁ大目玉は喰らったんだがな。それはともかく親父が船を貸してくれるんだそうだ。」
  タケ「それは助かります。しかし流石に無償って言うわけには行きませんよ。」
シャール「わしも何か対価が必要ではないかと思っていたのだがその点は親父が別に構わないって言ってくれたんだ。」
  タケ「本当にありがとうございます。上手くいって良かったですね。」
シャール「その前に親父とマリンに会ってくれないか。どうしてもお礼がしたいらしいんだ。」
  タケ「それは構いませんよ。同行させていただきます。」

   *「おおっ!!もょもと!シャールが世話になったそうじゃな。父として礼を言わせてもらいますわい。」
  タケ「とんでもないですよ。私も命を助けられたんですから。」
 マリン「ありがとう。お兄さん。お父さんが戻ってきてすごくうれしかった。」
  タケ「親父が無事でよかったな。」

俺はマリンの頭を撫でた。

 マリン「えへへ。」
  タケ「話は変わりますが本当に無償でよろしいのですか?」
   *「ああ。もょもとなら構わんぞ。わしら家族の『絆』を戻してくれたんじゃからな。」
シャール「これからはワシもここで薬剤師として頑張っていくよ。お礼にこれを渡しておこう。」

シャールから上薬草を受け取った。

  タケ「何から何までありがとうございます。」
シャール「ラダトームにはここから大体東に向かえば到着するのだがここへ向かうのかい?」
  タケ「まずはローレシアに向かいます。ここで仲間達と合流予定ですので。」
シャール「ローレシアにはラダトームより更に東だ。ちょっと時間がかかるぞ。」
  タケ「そうなのですか。」
   *「では、気をつけて行くんだぞ。後1つ言っておく事がある。」
  タケ「どうしたのです?」
シャール「海には荒神がいるらしい。なんでも大昔に船を沈没させたらしいんだ・・・聞いた話しなんだがな。」
  タケ「それはまた物騒な話しですね・・・・」
   *「何でもこの町の富豪が嵐に巻き込まれたのがその荒神の仕業じゃないかって噂が立っているくらいじゃ。
     相当珍しいものに対して強欲だという事も言われているがの。」

荒神=海賊みたいなものか。しかし噂だけじゃ信憑性は無いがとりあえずは頭に叩き込んでおくか。

  タケ「そろそろ出発しようと思います。仲間たちを宿屋で待たしていますので。」
   *「それならワシらも見送らせてもらいますわい。」

宿屋に戻るとムーン達が待っていた。いつでも出発が出来そうだ。

 ムーン「シャールさん。ありがとう。こうして船旅が出来るのは貴方のおかげよ。」
シャール「それ以上に感謝しているのは私達のほうだ。君達の力にいつでもなるよ。」
  リア「マリンちゃんも良かったね!!これからお父さん達と一緒に過ごせるんだよ!」
 マリン「うん!ありがとうリアお姉ちゃん!!絶対に遊びに来てね!!」

マリンの存在がリアに溜まっていたストレスを解消させたみたいだ。良い表情だなぁ・・・

サマル「ぼーっとしてどうしたんだい?もょ?」
 タケ「ああ…すまねえ。それよりゼシカを見なかったか?サマル?」
サマル「ええっ!?ゼシカさんも一緒に来るのかい?」
 タケ「そうだけど……何か不都合な点があるのか!?」
サマル「ええっと……その……ぉ、ぉっぱぃが気になるんだ……」

やっぱりこいつもムッツリスケベか。ロト一族はある意味陰湿だなぁ。

 タケ「………………………………アーッハッハッハッハッ!!!」
サマル「ど、どうしたんだい!?もょ?」
 タケ「いやー君も男なのにそんなつまらん事で気にするなんてさ。これも男のサガだな。思わず笑ってしまったよ。」
サマル「しかし気になっても仕方が無いよ!!」

サマルが必死に弁明した。ある意味戦っている時よりも必死だ。

 タケ「まぁ俺も確かにアレは中々見逃せないな。お前の気持ちが分からん事でもないがな。」
サマル「だろ!?僕の気持ちが分かってくれるだろ?」

よしよし。ここはおちょくらないといけないターイムだな。

 タケ「ああ。わかったよ。おーい。ムーン。」
ムーン「どうしたの?」
 タケ「サマルがゼシカのおっ……」
サマル「わー!わー!わー!!」
ムーン「ど、どうしたの!?サマル?」
 タケ「すまんすまん。何でもないよ。」
ムーン「変な二人ねぇ……………………」

ムーンは呆れて離れていった。

サマル「ひどいじゃないか!!もょ!!」
 タケ「何で必死に慌てる必要があるんだ?サマル君。ムーンは関係ないだろう?」
サマル「そ、そんな事女の子に言わないでよ!!」
 タケ「ごめんごめん。おっ!ゼシカが来たみたいだな。」

タイミング良くゼシカが来てくれた。何とかミッション成功という所か。

ゼシカ「おはよう。もょもと。」
 タケ「おぃっす。」
 リア「もょもとさん、ゼシカさんも一緒に来るの?」
 タケ「ああ。ローレシアまで限定だけどな。」
ムーン「そういえばククール達とローレシアで合流する約束をしていたわね。」
ゼシカ「ええ。少しだけの間だけど皆さんよろしくっス!!」

ゼシカが仁王立ちの構えから頭を下げた。

 タケ「おい、サマル。」
サマル「どうしたの?」
 タケ「今一瞬だけどゼシカの胸の谷間が見えたぞ。」
サマル「ええっ!!見逃してしまったよ。」
 タケ「残念だったな。」
サマル「くすん。」

ムーン「こぉ〜ら二人共何やっているのよ!!朝から変よ。もょもと!サマル!」
サマル「え、えっと…」
 タケ「おいおい、何言っているんだ!?」
ムーン「えっ!?」
 タケ「今日は女性陣に負担をかけない様に俺達男が頑張ろうなって気合入れていただけだぞ。」
ムーン「そ、そうなの!?」
サマル「そ、そうだよ。なぁ、もょ。」
 タケ「ああ。昨日はゼシカもかなり疲れただろうし、リアちゃんも危なかった状態だっただろ。俺達がしっかりしないといけないだろう?」
ムーン「確かにその通りね。変に疑って悪かったわ。」
 タケ「気にするな。男同士の決意だからあんまり話したくなかったんだけどな。聞かれたら恥ずかしいじゃねーか。」

何とか上手くごまかせた。―――――――――って俺は母親にエロ本がばれるのに必死に弁明している中学生か!!ちゃうっちゅーねん!!

サマル「う、上手くごまかせたね。」
 タケ「女の勘はある意味恐ろしい程当たるみたいだからな。気をつけろよ。」
サマル「今後気をつけよう。僕ももっとしっかりしなくっちゃ。」

ゼシカ「しかし間に合ってよかったわ。」
 タケ「良く酒場側が止める事を許可してくれたなぁ。結構大揉めしたんじゃないか?」
ゼシカ「それはシャールさんのお父さんが話をつけてくれたの。まぁ私も一肌脱いだんだけどね。」
 タケ「マジッすか?」
ゼシカ「それはね…(ここで途切れました。詳細を読むにはハッスルハッスルと書き込んでください)」


 サマル「おーい!!もょ。出港するよ!!」
  タケ「おう。直に行くよ。親父さん。シャールさん。マリンちゃん。お世話になりました。お元気で!!」
シャール「気をつけな。」
 マリン「元気でねー!!バイバーイ!!」
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