レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語
ドラゴンの角
ククール達と別れて朝が来た。
頼もしい仲間が失って戦力的には乏しくなったが仕方がない。
特にリアが寂しそうな表情を時折見せる。
リア「…………………………」
もょ「どうしたんだ?リアちゃん。」
リア「えっ!?な、何でもないよ!」
もょ「それならいいのだが…」
リア「もょもとさん、心配かけさせてごめんね。私は大丈夫だから。」
もょ「わかった…」
リアは必死に否定をしているが素人でも分かる反応だ。やはりククールがいなくなった事は精神的にも辛いのだろう。
サマル「ドラゴンの角が見えてきたよ!」
サマルが俺達にそう言った。その塔は大よそ40メートル位な高さがあり、通天閣や京都タワーと違った雰囲気が漂う塔だった。
ムーン「それにしても対岸にもう一つの塔があるなんて変わった塔ね。」
もょ「そうとうふるそうだなぁ。」
サマル「とにかく中に入って進もう。」
俺達はドラゴンの角に入る事にした。
中に入ると天井が高く広さが感じられた。
中には竜の銅像や壁絵が見れた。
もょ「おお!けっこうしんぴてきだな。」
リア「こんなの見たの初めて!」
ムーン「結構何かの由来があるかもね。歴史を感じるわ。」
サマル「あそこに人がいるよ。ちょっと話しかけてくる。」
サマル「こんにちは。おじさん。」
*「こんにちは。旅の青年。今とんでもない事になっているぞ。」
ムーン「どう言う事なんです?」
*「ルプガナに行くために上に昇って行ったんだが
モンスターの死体ばっかりでおぞましい状態なんだ。」
もょ「なんだって!?」
*「あんな虐殺されたモンスター達を見たのは初めてだ。
わしも恐ろしくなって降りてきたよ。あの状態じゃ橋すら渡れないだろうな。」
リア「そんな…」
タケ「(おい、もょ。)」
もょ「(なんだ?)」
タケ「(勿論行くよな?)」
もょ「(……………………………)」
タケ「(はっきり言って俺も怖えーよ。でもこのおっさんが嘘ついているとは思えへんのや。)」
もょ「(と、とりあえずいってみよう。このめでかくにんしないとな。)」
もょ「うえへのぼってみることにする。はしをわたらないとルプガナにいけないからな。」
*「無理をするのではないぞ。危ないと思ったらすぐに降りてくるんだ。」
もょもと達が階段を上がっていくと悲惨な状況になっていた。
それはモンスター達のバラバラ惨殺死体だった。
モンスター達の死体からとってつも無く嫌な臭いが漂ってくるのだ。
まず言える事は人外の者がモンスター達をやったとしか言いようが無い。
ムーン「あああっ…いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
もょ「どうしたんだ!!ムーン!!」
いきなりムーンが発狂しだした。
ムーン「あ、頭が……痛いの………寒いよ…………」
サマル「もょ!ムーンはこれ以上進むのは無理だ!」
リア「ムーンさんしっかりして!」
多分ムーンブルグ城の惨殺状況を思い出したのだろう……
仲間のピンチの時に声すらかけれない俺自身に嫌になった。
何やってるねんホンマに……
ムーン「ううっ……」
もょ「サマル、リアちゃん、ムーンをたのむ。おれひとりでいってくる。」
サマル「ここは引き返すべきだ!状況が悪すぎる。」
リア「私もお兄ちゃんの意見と一緒だよ。嫌な予感がするわ…」
もょ「やばくなったらすぐに戻ってくるよ。」
もょもとはサマル達と別れ、一人で上を目指す事にした。
上に登って行く内にプレッシャーがひしひし感じてくる。気を緩んでは何かに押しつぶされる感じだった。
タケ「とてつもなく嫌なモンが感じるな。」
もょ「タ、タケ、ちょっとかわってくれないか!?」
タケ「どないしたんや?」
もょ「おれも…きぶんがわるいんだ…………」
タケ「……………………わかった。呼吸だけ整えておき。」
俺も下に降りたい気分だがここまで来た以上は引き下がるわけにも行かない。
首筋がぬるってしている。冷や汗だ…
心臓の鼓動が大きく響き、周りの雰囲気にビビってしまって中々足が出ない…。
俺はどうなるんだろうか?
幸いにもモンスター達が出現しないのだが良いのか悪いのか判断しにくい。
今の所俺自身がしっかりしないともょもとが危ない。
とにかく俺は最上階を目指して歩いていった。
――――――――――最上階に着いた。
周りで何かが燃えている状態だった。物凄い異臭がする。
何があったんだ?
悲しいなぁ―――――――――――― 悲しいなぁ――――――――――――
タケ「おい、もょ。何か言った?」
もょ「なんにもいってないぞ?」
タケ「確か悲しいなぁって聞こえたんやけど。低調な響く声で。」
もょ「おれにもきこえたぞ。」
もしかしたら…この声の主がとてつもない恐ろしい気配を感じさせているのか?
ちょっとした後悲鳴が聞こえた。
*「ぎょへーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
タケ「な、何があったんや?思わずビビッてもうたがな…」
もょ「ど、どうしよう…タケ…」
タケ「とんずらしたいんやけど行くしかないやろ。敵に背中を向けたらやられる可能性があるからな。」
もょ「いまはにげるべきだ。じゃないとおれもタケもあぶない。」
タケ「何抜かしているねん!ここまで無鉄砲かもしれんがいくしかないやんけ!」
もょもとと揉めている内に誰かに足をつかまれた。
*「た、たすけてくれ……」
タケ「おい!あんた!どないしたんや!?」
*「…………………………………………」
もょ「しんでいる……………………」
足を掴んだ人間はハーゴンの部下だった。しかも全身火傷を負って生き絶えた様だった。
タケ「マジでやばいな…」
もょ「はやくにげよう!タケ!」
タケ「そうしたい所やけど問屋がそう落ろしてくれへんみたいやな…」
もょ「えっ!?」
音も立てずにス――――――――――――――――――ッとした感じで近づいてきた。
俺の心臓の鼓動がバクバク言ってやがる。
とてつもない恐ろしい気配を与えた持ち主はコイツの様だ。
人間を超越したこの威圧感は…
もょ「こ、こいつが…」
タケ「間違いない様やな…」
俺は大きく息を吸い込んだ。
タケ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!」
もょもと&タケ
Lv.15
HP:105/105
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E鋼の鎧 E鉄の盾 E鉄兜
特技 共通技:チェンジ
もょもと専用:はやぶさ斬り・魔人斬り
タケ専用:かすみ二段・強撃・ゾンビ斬り・大防御
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