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レッドマン◆U3ytEr12Kgの物語

ムーンブルグ城
サマルトリアからムーンペタに向かう事になった俺たちはローラの門を抜け無事ムーンペタについた。
街に入ったら犬が俺たちを迎えてくれた。しっぽもふって可愛い子犬だ。
リア「この子かわぃぃ〜☆」
リアが子犬を抱き抱えた。子犬もリアを気に入っているみたいだ。
サマル 「この犬は不思議だね。」
タケ「ああ。雰囲気で何か感じたのかなぁ?」
普通犬は警戒して吠えるのだがこの犬は人なつっこいのだ。
リア「おにいちゃん、もょもとさん。この子と遊んでいい?」
サマル 「ダメだよ。勝手な行動をしちゃ。」
タケ「まぁいいじゃないか。ただし街の外に出ないのが条件だぞ。」
リア「はぁ〜い。」

リアと子犬は一緒に離れていった。やっぱ女の子は笑顔が一番だ。
サマル 「甘やかし過ぎじゃないかい?もょ。」
タケ「色んな物に興味がある年頃だから無理もない。それに、新しい事を知る良い機会じゃないか。」
サマル 「それもそうだけど…」タケ「サマルがお兄さんだから心配する気持ちは理解できるけどあの娘の気持ちも理解してあげるのも必要だ。」
サマル 「それもそうだね。じゃあ僕達は武器防具を見にいこうか。」

ここの武器防具は今持っている青銅の剣が真ん中のランクで鉄の槍、鋼の剣が売っている。
防具も鉄の鎧や盾、兜など重い装備品が売っていた。
サマル 「うーん。僕やリアにはちょっと重すぎるね。」
タケ「少なくても武器だけは買い替えたいな。」
サマル 「リリザで僕の武器防具を揃えてくれたんだからもょが何か買いなよ。」
タケ「いいのか?」
サマル 「戦力を上げるために必要な投資はしなくてはいけないからさ。もょが僕に教えてくれたじゃないか。」
タケ「わかった。」
俺は鋼の剣を購入することにした。これで一人前の剣士になった気分だ。

サマル 「格好いいじゃないか!僕も足を引っ張らないようにしなくっちゃ。」
タケ「その意気だ。サマルは頼もしい奴だよ。」
サマル 「そんな事無いよ。」
タケ「そんな事無いよな。」
サマル 「ひどいじゃないか!」
タケ「アハハ。まぁ落ち着けって。」
おっちょくったら小学生みたいに怒ってサマルは愉快な奴だ。パーティのいじり役はこいつに決まりだな。
街をふらついていると兵士の格好をした女がいた。街には相応しくない服装で何か挙動不振だ。

タケ「あのー」
兵士「ひぃっ!」
タケ「あっ〜びっくりした。どうしたのです?」
兵士「ム、ムーンブルグの城が…」
タケ「なんやて!?ど、どないしたんや?」
サマル 「…んっ?しゃべり方がおかしいよ。もょ?」
タケ「あ、アハッ…何でもないぞ。」
あぶね〜、気を付けないと。
サマル 「一体何があったのです?」
兵士「ハーゴン軍に攻められ、国王様は殺されました…」

タケ「やはり、あの兵士が言った事は本当だったのか!」
兵士「あの兵士って!?あなた方はいったい…?」
タケ「自己紹介が遅れてすまない。俺はローレシアの皇子もょもと。こっちにいるのがサマルトリアの皇子サマルだ。」
兵士「あ、あなた方がローレシアとサマルトリアの…失礼致しました。私の名はカタリナです。」
サマル 「カタリナさんはどうやってハーゴン軍から生き延びたの?」
カタリナ「私も必死に戦ったのですが…国王様や王女様を置いて逃げてしまったのです。会わす顔がありません…」
タケ「カタリナさん。あんまり自分を責めるな。それより、王女はどうなったのだ?」
カタリナ「それが…行方不明なのです。」
サマル 「そんな…」
カタリナ「はい。王様がハーゴン軍に殺されたのは目撃しましたが王女様までは…うっうっ…」
タケ「もしかしたら…生きている可能性があるかもしれないな。」
サマル 「で、でも…ムーンブルグ城は…」
タケ「わかってる。しかしこの目で確認しないと納得できないからな。」
カタリナ「それなら私も連れていってください!」
タケ「あんたはここに残っておいてくれ。俺達でなんとかするから。言っては悪いが足でどまいなるだけだ。」
カタリナ「し、しかし…」
サマル 「それにカタリナさんには危険な目には会わせたくないからね。」
タケ「余計な事を言うなバカ!」
思いっきりサマルをブン殴ってやった。空気を読めない奴は困ったもんだ。
サマル 「い、痛いじゃないか!・゚・(ノд`)・゚・」
タケ「教訓してやったんだから感謝しろ。」

まさに外道!


カタリナ「あ、あの、よろしいですか?」
タケ「すまない。どうした?」
カタリナ「じゃあこれをお持ちください。」
カタリナは俺達に綺麗な翼を渡してくれた。
サマル 「これは確か…」
カタリナ「はい。キメラの翼です。耳文学なのですが一度立ち寄った場所に一瞬で行けるみたいです。」
タケ「すごいアイテムだな。しかしどうやって手に入れたんだ?」
カタリナ「ハーゴン軍が落としていったのでそれをくすねたのですよ。」
サマル「キメラの翼はなかなか市場に出回らないから結構貴重だよ。一回買ったことあるけど300ゴールドはしたなぁ。」
タケ「そ、そんなに高いのか?」
サマル 「うん。」
なんてこった。貴重なアイテムは使いたくないという心理が働くからな。
リア「お兄ちゃん!もょもとさん!どうしたの?」
サマル 「び、びっくりしたじゃないか!」
カタリナ「こちらの方は?」
タケ「彼女はサマルの妹のリア。リアちゃん、その前に挨拶しないといけないだろ。」
リア「ごめんなさ〜い。」
教育係かよ俺は?
リア「ねえねえ、何の話しているの?」
タケ「こちらの方にムーンブルグ城について話してもらった。今から向かう事にしたよ。」
リア「本当!?」

タケ「多分相当危ないから気を引き締める様にな。」
リア「う、うん…」
リアがちょっととまどったのだが実際問題ハーゴン軍の残党がいてもおかしくはない。油断は禁物だ。
タケ「じゃあ行くとするか!」
サマル 「ああ。」
カタリナ「お気を付けて。無事に戻ってきてください!」
リア「任せて!必ず戻ってくるからね!」
俺達はムーンブルグ城に向かう事になった。

滅ぼされた跡地に向かうのは気が進まないが何かてがかりが欲しい。

事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!

って言う風に青島刑事は言っていたもんな。

もょ(いまからムーンブルグにむかうのか!?)
タケ(そうやで。何かあったん?)
もょ(わがままいってわるいがかわってくれないか?)
タケ(またまた、どないしたんよ?)
もょ(このめでかくにんしたいんだ。たのむ!)
タケ(も〜。まぁええけど、そのかわり今までより厳しい場所になるから下手だけは打つなよ。)
もょ(おんにきるよ。)
タケ(その代わり、戦闘は任せるで。その時は完全に引っ込むから。俺も見ておきたいんよ。)
もょ(じゃあ、まわりのけいかいをしてくれ。)
タケ(あいよ〜)

話をしている間に建物が見えてきた。その建物は小学校の時、修学旅行で見に行った戦争博物館の写真の様な状態だった。

これが…戦争…

生で崩壊した戦争の跡地を見たのは初めてだ。平和な時代に生まれた俺にとってはあまりにもショックが大きかった…
俺だけではなくもょもと達もとまどっているみたいだった。
リア「こ、これがムーンブルグ城…」
サマル 「じ、実際に滅んでいるなんて…」
もょ「とりあえずはいろう…ふたりともきをつけろよ。」

三人はムーンブルグ城に入った。内部の壁はボロボロに崩れ、人、モンスターの死体が転がっている。
人の体がバラバラになっていたりモンスターの目がえぐれていたり…
軽々しく表現するのは嫌だがまさに、『地獄』だ。
サマル 「うっ…おぇぇぇ〜」
リア「お、お兄ちゃん、どうしたの?」
サマル 「ち、ちょっと気分が悪くなってね…」
もょ「おもてでやすむか。サマル?」
サマル 「だ、大丈夫。探索を続けよう。」

もょもと達は王の間についた。赤い炎の様な物がうろついている。

もょ「みんなかまえろ。こうげきをしかけるぞ。」

もょもとのが炎の物体に斬り掛けようとした時に炎が話し掛けてきたのだ。

炎 「ダレカイルノカ…?」
もょ「な、なんだ?」
炎 「ワタシハムーンブルグノオウ。ハナシヲキイテクレ…ワシニハナニモキコエヌ…」
サマル 「もょ、リア、黙って聴いてみよう。」
王?「ワガムスメムーンガハーゴンノマホウニヨリコイヌニサレテシマッタ…」
王?「マモノタチノハナシデヒガシノヌマニワガシロノヒホウ『ラーノカガミ』ヲカクシタラシイ…ワシハコレヲダレカツタエルタメニシヌワケニハイカヌ…」

どうやらこの炎はムーンブルグ王の魂らしい。よーするにラーの鏡を探せって訳か。
もょ「ラーのかがみをさがしにいこう。なにかてがかりがつかめるかもしれない。」
サマル 「そうだね。もっと探索もしたいけど、その方が先決だね。」
リア「で、でもあの炎は本当に王様なの?」
もょ「おれにはなにかひびくものをかんじた。しんようしてもいいとおもう。」
三人が話をしている内に何かの気配を感じた。
タケ(もょ!聞こえるか?)
もょ(どうしたんだ?)
タケ(早めにラーの鏡を探しに行った方がいい。ハーゴンの部下に聞かれたかもしれへん。何かの気配を感じたで。)
もょ(そいつはどのあたりにいるんだ?)
タケ(俺達が入ってきた場所や。急いで戻ってくれや!)
もょもとに頼み込み、入り口辺りに戻ると一人の兵士の服装をした男が立っていた。
その男はボロボロな服装で体中血がついていた。

兵士「お、お前達は…?」
もょ「おまえこそだれだ?ここでなにをしている?」
兵士「俺はここの兵士だ。ハーゴン達にやられたんだ…」
もょ「そうなのか。疑って悪かった。俺はローレシアのもょもと。この二人はサマルトリアのサマルとリアだ。」
兵士「あっ…し、失礼致しましたぁ!私の名はトーマス。ムーンブルグの兵士長です。」
リア「トーマスさんはどうやって生き残ったの?」
トーマス「モンスターの攻撃で気を失って、気が付いたら誰もいなかったのです。」
サマル 「しかしムーンブルグがこんな事になるなんて…信じられない」
トーマス「まさかハーゴン達があんなに強いとは…」
もょ「ぶじでなによりだ。トーマスさん、ラーのかがみってしっているか?」
トーマス「いえ、私には分かりませんが…」
もょ「おれたちはそれをさがしている。おうじょについててがかりをえることができるかもしれないからな。」
トーマス「それなら私にも協力させてください!」
サマル 「そ、その傷じゃ危ないよ。ムーンペタに戻ったほうが…」
トーマス「いえ、王女様が生きておられるのなら命を賭ける。それが私の役目です。」
もょ「それならいっしょにいこう。きょうりょくしてくれ。」
トーマス「はい!ありがとうございます。もょもと皇子!」
リア「じゃあラーの鏡を探しに行きましょ!」

トーマスが加わり東にある沼にラーの鏡を探しに行くことになった。

しかしこのトーマス、槍の使い手だが少なくともサマルよりは強い。
マンドリルには致命的にダメージを与え、タホドラキー達を串刺しにするなどなかなかの腕前だ。
リア「トーマスさんすごおぃ!」
トーマス「私はまだまだですよ。もょもと皇子の方が私よりも強いでしょうね。」
サマル 「でも心強い人が増えると頼もしいよ。」
もょ「そろそろもくてきのばしょがみえてきたぞ…」
俺達はラーの鏡がある沼についた。それにしても広い沼だ。
サマル 「こ、この中から探さなきゃいけないの?」
もょ「やるしかないだろ。」
リア「頑張って探そうよ。絶対あるはずだよ。」
もょ「そうだな。あきらめてはだめだ。さっそくはじめるか!」
トーマス「じゃあ私は皆様の警護をしておきますね。」

俺達はラーの鏡を探し始める事にした。


もょもと&タケ
Lv.11
HP:69/80
MP: 0/ 0
E鋼の剣 E皮の鎧 E鱗の盾 E木の帽子 
特技:かすみ二段・強撃・チェンジ・はやぶさ斬り(もょもと専用)
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