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総長◆Lh6WfP8CZUの物語

決戦!イケをブチのめせ[1]
パンツが目を覚ましイケメンの所へ行く。イケは言った。

これより最終試験を始める

?は????
意味わかんねえ。こないだ最終試練終わったばっかじゃねーかよ。何言ってんだこいつ。馬鹿か?

こないだのは最終試練だ。次は最終試験。別物だ。

俺は深く殺意を抱いた。
これだから顔のいいやつは信用できない。こいつほんとどうしてくれようか。
しかしその試験の内容は「イケメンとピエロをぶっ飛ばす」というものだった。願っても無い事だ。
鍛えぬいた俺の体力と魔力!ギタギタのボコボコにしてやるぜッ!
 
イケは静かに一言。…覚悟しとけよ…
 
近くの拓けた場所に移動する。
積年の恨み、今、晴らす時べし!
ハイテンションで身構える俺とパンツ。
イケは構えもせずブツブツと呟いている。チャンスだ。

パンツが飛び掛かろうとした瞬間イケとピエロが青白い光に包まれた。

……!?どんどんその姿が変貌していく…これは!?

そこにはイケとピエロの姿は無く巨大な二匹の魔物がいた。
ヤバイ。直感的にヤバイ。本気ださなきゃ普通に死ぬ。
修行中幾度と無く死にかけたが今回ばかりは洒落にならない。二人(匹?)とも目がイっちゃってる。
本気で俺達を殺る気だ。

強い相手には先制パンチ。これ喧嘩の基本。
俺はパンツに相手の注意を引き付けるように指示しスカラをかけた。

パンツは相手に特攻する。その間に俺は精神統一する。
いきなり俺のもてる最強の呪文をぶつけてやる。先手必勝!くらえ!

俺はメラゾーマと叫んだ。特大の火炎球が元イケメン目掛けて飛んでいく。

もらったッ!!

元イケは大きく息を吸い込むと強烈な炎を吐いた。炎と火炎球が衝突し強烈な熱風が巻き起こる。

相殺された。

なんてこった。いきなり打つ手無しか!?作戦を変えよう。相手の戦力を分析し比較する。
総長たるもの馬鹿みたいに特攻してても駄目なのだ。時には冷静になる必要がある。

イケメン…デカい骨の竜。もの凄い炎を吐く。
ピエロ…でかいおっさん。石っぽい。固そう。力強そう。

俺…強い。
パンツ…頭悪い。

おいおい勝てんのか!?
これはまずタイマンはっても勝ち目ないので二人がかりで一匹ずつ倒すしかない。
最初のターゲットはでかいおっさんだ。動き鈍そうだしできるだけ体力温存して潰したい。
と、パンツに伝えようとするがパンツはまた一人で骨に突っ込んでった。コラっバカ!死ぬから!
パンツは骨に一撃見舞ったがカウンターの炎を直撃した。
やべえ!俺はとっさに地面目掛けてイオラを放つ。
大量砂埃が巻き上がり二匹の視界が奪われる。その隙にパンツを引っ張り出し回復させる。
パンツはおじいいちゃん…おじいちゃんとうなされている。
駄目だ!おじいちゃんは駄目だ!帰ってこい!

何とか一命を取り留めた。俺はパンツに先におっさんから倒すぞと言った。パンツは頭を縦に振る。

…理解してくれてる事を祈る。

自分とパンツにバイキルトをかけあえておっさんに肉弾戦を挑んだ。
なぜかというと骨の炎が危険過ぎるからだ。あれは一撃で致死レベルだ。
俺達がおっさんに接近し続ける限り巻き添えを食うから骨は炎を出せない。
というよりほとんど手を出せない。二匹とも図体がデカすぎる。
実質2対2というよりは2対1×2といった所だ。

何とか活路を見出した。冷静に状況を分析し最良の策を立てる。自分の才能が怖いぜ。
とか考えてるうちにパンツはおっさんと殴り合っていた。すかさず加勢する。
いける。おっさんの一撃一撃は重いが単調だ。ある程度はかわせる。
俺達はゴリ押しでおっさんを攻め立てた。

体中に傷が増えていく。だがそれ以上にハイペースでおっさんの体力をけずる。
ついにパンツの渾身の一発がおっさんの脳天を砕いた。ボロボロと崩れ落ちる。
そして元のピエロの姿に戻った。気絶しているようだ。

さて次は問題の骨だ。
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